○日 時:2018年1月27日(土)12:00~14:30
○場 所:水月ホテル鴎外壮「舞姫の間」(東京都・上野)
○内 容:「節分」懐石料理を楽しむ
・節分と室礼について、当会代表の松成より
・節分の料理について、大河原総料理長のお話
・明治の文豪「森鴎外」と鴎外壮の歴史について、女将からのお話

鴎外壮の庭は先日の雪がまだ残り、春はまだ遠く、
でもお部屋の中は春の訪れが感じられる昼食時に
節分にちなんだ懐石料理をいただく会を、
築131年の鴎外壮「舞姫の間」で開催しました。

女将の中村さんのお話では、
「第二次大戦時、アメリカは戦争終了後、東大を使うつもりで
上野の森一帯を爆破しませんでした。おかげでこの鴎外壮も残ったのですよ。」
とのこと。

東京で第一号の天然温泉についても、お話してくださり、
また、季節がら東大や芸大の受験生が多く宿泊するため、
鴎外壮ならではの心遣いを、お聞きいたしました。

料理は座附平椀からスタート
寒い季節体が温まるというこづゆ
(貝柱がたくさん入った福島の郷土料理。
福島は大河原総料理長の故郷だそうです。)

料理の解説は当会理事でもあり、「平成28年現代の名工」に選ばれた
大河原総料理長より、節分の懐石料理を一つ一つ丁寧に
解説していただきました。

旬彩
大豆・鰯など節分にゆかりのある素材を生かした料理や、
柊・赤にんじんの赤鬼・ちょっと可愛いお多福豆など並んで、
節分のイメージが膨らみました。

造里の刺身は、まだ蕾の梅が添えられ「春はもうすぐそこよ」と
言っているようでした。

このあと、煮物・焼き物と続き、
焼き物では千葉の大浦牛蒡を使った牛蒡鶏味噌焼きが登場し、
牛蒡の柔らかさを味わいました。

小鍋は暖かい肉料理ということで、ビーフシチューパイ焼が続きました。

食事はふぐの骨・皮・身を使った、ふくご飯・香物・蛤吸でした。
今では蛤は食べやすいように、
殻から外してお出ししている、と伺いました。

最後は水菓子、豆をたくさん使ったロールケーキと果物でした。
豆類の力をいただき、元気に過ごしたいですね。

皆さんとお話もはずみ、楽しく「美味しいね」の会となりました。

報告(細井洋子)