〇日時  2022年12月18日(日)

〇場所  桶川市 坂田コミュニティセンター

〇内容  冬野菜の収穫。収穫物を使ったスープと、プロに習うローストチキン

〇講師  毛塚智之氏 (パレスホテル大宮 総料理長)

〇協賛    伊達物産株式会社(伊達鶏)、財団法人藤井幸男記念・教育振興会(パン)

わくわくファーム桶川秋冬コースの第2回目は、もうすっかり冬の風が吹く日曜日でした。

寒さや日当たりの少なさを気にしながら一生懸命育てた野菜は、ブロッコリーに白菜、大根、カブ・・・

そして大きくなるのがちょっと間に合わなかった小松菜。

けれどそれら全員をその日の朝、もぐもぐスタッフが収穫して隣の調理室へ。

さあ、「畑からキッチンへの体験講座」の始まりです。

 

今回のメニューは、これらの野菜とフランスパンを使ったスープと、クリスマス直前、

伊達鶏を使った「ローストチキン」。そして命をいただく実感を少し学習します。

指導して下さるのは、例年おなじみのパレスホテル大宮 総料理長の毛塚智之シェフです。

「せっかくの採れたて野菜だから、オリーブオイルでじっくりいためて塩コショウだけの味で、

野菜のうまみをじっくりじんわり味わって」と。

シンプルな材料なのにコクのある、旨味たっぷりスープを教えてくださいました。

最後にフランスパンをポン。これでボリュームたっぷりです。

 

 

さて、次は2010年から続けている「伊達鶏のローストチキン」。

そしてその鶏を丸のまま感じて、解体もして「私たちは命をいただいているんだ」と

みんなで実感する時間です。

 

せっかくの命、大切に、おいしくいただく指導は、毛塚シェフです。

 

丸鶏はローストチキンに、みんなは脚(レッグ)をシンプルに塩・コショウに油を塗ってオーブンに。

シンプルだからこそ、鶏肉の美味しさが伝わります。

でも、「カレーやハープ風味を足してもいいし、丸鶏のお腹の中に炒めたご飯を詰めてもいいですよ」と

毛塚シェフ。

 

 

 

こんがり焼けたら、さあいただきましょう。

丸鶏はシェフがさばき方を教えてくれて、これもみんなで試食です。

「脚、おっきいなあ・・・・」のサイズに大満足です。

パンはバゲットと野生酵母使用というパン・ナチュール。

松成代表から「食事の時のご飯はお米を水だけで炊くでしょ。

パンも小麦粉と水、あとはパン酵母と塩をほんの少しだけ加えたパンこそ、食事のパン。

フランスでは硬い皮が幼子の歯固めに使われたりするほど、噛んでいると甘味も感じるのよ」

とお話すると、うんうん、とうなづくママたち。

 

 

さて、この日のためにわざわざ福島県伊達地方から来てくださった伊達物産株式会社

清水社長からもお話がありました。

同時に11月にNHKに取材され放送されたビデオも放映。

「輸入に頼っていたエサ代がとても高くなって、我々農家は困っている。

けど、私たちは命をいただかないと生きていけない。鶏も野菜も命。

これを残さず美味しく食べてほしい」とのことばに会場から拍手が沸きました。

 

料理教室のあとは、菜園へ。外は風が強くて寒かったけど、こんなに素敵な笑顔。

最初は家族ごとに育てた大根とかぶの収穫です。立派に育ったね!

 

 

次はみんなで植え付けをしたブロッコリーと白菜の収穫。

最初は虫との闘いでしたが、大事に育てて無事に大きく成長しました!

あんなに小さな苗がこんなに大きくなるなんて…とみんな驚きと感動がありました。

 

すっかり収穫の終わった菜園。

良い年を迎えられますように。

 

◆参加者のみなさんの声

★子どもたちに命の大切さが伝わってよかったです。

ブロッコリーがとても大きくて驚きました。自然の大きさに日々感動です。(2人兄妹の父)

★子供達が嬉しそうに、かぶや大根を抜く姿を見て親も嬉しい気持ちになりました。(3人姉弟の母)

★飼料高騰のことも知ってはいましたが、再度よく考えさせられました。

自分達にできることは何か、考える日々です。(2人姉弟の父母)

★冬野菜がとれてうれしかったです。(4年女子)

★とりがとってもおいしかった。(6年男子)