〇日時 2023年1月29日(日)
〇場所 桶川市 坂田コミュニティセンター
〇内容 畑の片付け。小松菜を使ったケーキでお茶会
〇講師 萩原哲哉氏 (ファームイン・さぎ山)
小松菜は、冬野菜! よし、最後はこの地元野菜を収穫して、ケーキにして食べて解散だ。
実はもぐもぐでは、こんな心づもりで秋に小松菜を植えました。ところが・・・ところが・・・
もともと日当たりの悪い場所ではありますが、そこにちょっと考えられない寒波が襲って、苗は育たない、
水は行きわたっているのにシナシナ、ベッタリ・・・と地面に張り付いてしまい
「あーー、これじゃケーキにできない」と、とても悲しい想いで当日を迎えました。
さて当日。寒いけど、しっかり晴れ! みんなでそっとネットを外してみたら・・・・・
やっぱりシナシナ、ペッタリ。でも、だれも悪い言葉を口にしません。
一生懸命、命をつないでいる小松菜の赤ちゃんを1本1本いつくしみながら何とか収穫しようと、
親子で土を払っていく姿に、もぐもぐスタッフも気持ちが救われました。
ところが、土が固い。なんとも固い。まるで板か岩を砕くかのような力でスコップを使います。
午前中なので土の下には霜柱が氷のように見えて、これはこれで楽しいけれど・・
でも、土はずっと固い・・・。
前回取り残したブロッコリーのわき目、小さなカブも少しだけどきちんと収穫したら、
さあ、みんなで畑の片付けです。
まずはクワやスキを使って畑を耕します。次に萩原さんが持ってきてくれた堆肥を全体に均一に撒きます。
そして、いよいよ耕運機体験。
と行くはずでしたが、土が固すぎてくだけません。
必死でクワとスキとスコップを使う子供たち、そしてだんだん本気になっていくお父さんたち。
そうしてやっと半分の面積だけ耕運機が入るようになりました。
いざ、耕運機。女の子も男の子も真剣なまなざしで初体験です。
ほかにも草の根を抜いたり、道具を洗ったり。
半年の間お世話になった畑、土、道具。
その感触が少しでもみんなの手足に残っていくことを祈りつつ、プログラムは終わりました。
さて、手を洗ったら中で一休み。
もぐもぐスタッフが何回も試作をした自信作「小松菜のパウンドケーキ」とお茶の時間です。
鮮やかな緑のケーキ、中に葉っぱが少し見える。・・・・子供たちの反応は?
と心配したものの、これが大好評。「日ごろ、うちでは葉っぱはたべないのに」というママを脇に
パクパクとおいしそうに食べている皆の顔はみんな満足そうでした。
そして、それぞれに感想のことば。これがまた泣かせる、考えさせる。
たった3回ではありましたが、作物の成長と時間を共にしたこと、鶏の生体を実感したこと、
いまその農家が大変なことになっていること。
子どもたちも大人たちも、「食べ物のむこうがわ」が想像できる窓を、心の中にしっかり持ってくれたようでした。
参加者のみなさんの声
★耕運機ができて、楽しかったし、太陽が当たらないところだと、土が固まってしまうことが分かった (小学4年 女の子)
★こううんきと、はたけ。みんなで協力してできてよかったです(小学1年 女の子)
★だてどりの命をもらってるってゆうのがつよくつたわって、いきものの心をたいせつにしないと いけないんだとわかった (小学1年 女の子)
★種から大きな大根、カブが収穫できたこと、子供と一緒にできたこと。畑に自由に入って雑草を抜いたこと。 とても良かったです (4才男の子、小学4年男の子の母)
★収穫した後の畑に、感謝する意味も込めて作業ができてよかったです (5才の男の子の父)
★鶏の飼料問題が頭から離れなくなって、何か自分たちにできることはないかと考えるようになりました (小1女の子の父、小学4年女の子の父)
★お月見とか、季節を感じられてよかった (3才、5才兄妹の母)
以上