〇日時 2023年6月18日(日)10:00~12:00
〇場所 さいたま市緑区見沼田んぼ
〇内容 じゃがいも収穫 3種のじゃがいも食べ比べ
この日は梅雨というのに空は暑いほどの晴れ。
それでも2週間前の冠水以来、成長がほぼ止まった畑には枯れた茎が倒れ、
流されたところは土が裸になっています。
いつもなら青々と葉が茂ったジャガイモ畑なのに・・・・。
無邪気に集まる子ども達の笑顔がまぶしい。
年5回収穫がある1年コースの初日でもあるこの日、まず松成代表から話がありました。
「1年の間にはカンカンに暑い日もあれば、震えるほど寒い中の収穫もあります。すべて
が皆さんの体にしみる体験になると思います。そして、今日はその初日。
その初日から厳しい現実を分かち合わなければなりません。
1週間前、この畑の島田さんから『ジャガイモの収穫はムリだ、
申し訳ないけど来月のナス・きゅうりも無理です』と連絡がありました。
あわてて畑に来てみたら、ご覧の通り、半分近い茎が枯れていました。
さらにその1週間前、6月3日の夜中の大雨で、この見える限りの畑が全部池になっていた写真を
島田さんに見せてもらいました。本当にびっくりしました。
線状降水帯の話なんか、全然なかったのに・・・です。
急いでもぐもぐの中で話し合いました。
『収穫量が少ないと苦情が出るかもしれない』
『ほかの農家さんや場所、収穫物、日程の変更などの可能性は?』とあらゆる話が出ました。
けれど『これが現実なんだから、これをわかってもらうことこそ、大切なのではないか』
という話になりました。それがもぐもぐ全員の総意でした。
そして、参加者の皆さんに事前に連絡を入れさせていただきました。
そして、今日、全員の方が来てくれました。
この異常気象のなかで、私たちの食べ物はどんな苦労と共にできあがってくるか。
みなさんと共有できたらうれしいなと思います。」
松成代表の話を、参加者のみなさんは真剣にそして頷きながら聞いてくださいました。
その後、自己紹介を済ませ、いよいよじゃがいも畑へ。
土の下に、腐っていないじゃがいもがいったいどれだけあるのか、不安がよぎります。
少しでも無事成長したじゃがいもがありますように!祈るような気持ちで土を掘ってみると・・・
わあー!想像以上にたくさんのじゃがいもが!!
元気なじゃがいもの登場にみんなすっかり笑顔になっていました。
無事収穫が終わった後は、一息入れてお楽しみの試食タイム。
メークイン、アンデスレッド、北アカリ 収穫した3種類のじゃがいもの食べ比べです。
さあどのじゃがいもが一番好みだったかな?
最後は、じゃがいも畑同様、水をかぶってしまったキャベツやレタス畑のお話を
島田さんがしてくださいました。
葉の間には泥が入り、結球しかけた小さな球は腐ってしまったそうです・・・
農家の方々のご苦労がとても身にしみました。
今回はいろいろと学びの多い会になりました。
翌日6月19日の読売新聞埼玉版に、以下のような記事がでました。