〇日時  2023年8月25日(日) 10:30~13:00
〇場所  さいたま市 組合員活動施設ぱる★てらす (パルシステム埼玉)
〇内容  親子で体験!チーズを牛乳から作ってみよう & 洋風カップずし
〇講師  松浦美恵子(チーズマイスター)

 

今回のイベントはパルシステム埼玉さんからの依頼イベントです。
牛乳余り、値上がり、後継者不足など問題が山積みの酪農現場。
そんな酪農家の方々へ乳製品を食べてエールを送ろう!という企画でした。
夏休みも終わりに近づいた8月25日、まだまだ続く猛暑の中、24名のご家族が参加です。
まずはデモンストレーションをしながらチーズ作りの説明をしました。

「ガスの火、つけられる人~?」
数人の手があがり「俺できる!やりたい」 とコンロを覗きながらカチりと火をつけてくれます。
「わぁ、上手!こうやって火が付いたかよく見てね」。食育ですから、ここも丁寧に説明です。
牛乳を入れた鍋を火にかけるとふわっと沸き立ちます。
そこに酢を加え、そのまま混ぜていると雲のようにほわっと白いカタマリができます。
それを集めてザルの上に集めると、もうチーズのでき上がり。
あとは水分を切って、かたまるのを待ちます。
その間に・・・
さあいよいよ、今度は参加者たちのばんです。
「どのくらいまで温めたらいい?」「もう酢を入れていいかな」「もっと混ぜる?」
子どもも大人も、鍋の中の牛乳の様子を真剣に見つめます。
あちこちで歓声が上がり始めました、牛乳がほわっと固まり雲チーズになったようです。そおっとおたまですくってザルの上に集めます。
出来上がったチーズは冷蔵庫へ。

 

 

冷やす間に、作るのはカップ寿司作りです。
具のきゅうり、おさかなソーセージは包丁で切り、型で抜きます。
包丁は注意を守って皆、上手に使っています。包丁使いって緊張するけど、料理している感じがして、とっても嬉しそう。
カップにツナとゴマを混ぜた酢飯を詰め、型をぬいたスライスチーズ、きゅうり、ソーセージをトッピング。
楽しくて、カラフルで、栄養満点のカップ寿司の完成です。

  

 

さあ、まずはフレッシュチーズの試食から。
ここでチーズマイスタ-が「いただきますのその前に集中!よーく考えてみよう。」と提案。
「ミルクをくれた牛たち、元気かな?何食べてるかな?農家の人たちも元気かな?」
「チーズはどんな匂い?」「やわらかいかな?」「甘いかな?」
出来上がったフレッシュチーズはやさしいミルクの味がいっぱい。ジャムや黒蜜、塩やしょうゆを付けて味の実験をしながらモリモリと試食しました。
そしてせっかくなのでチーズ作りの時に出たホエー(清乳)も大切に味見、いただいたのでした。
12時を過ぎ、おなかがすいてきました。それでは「背筋を伸ばして、いたーだきます。」
カップ寿司といっしょにいただく味噌汁にはさけるチーズを入れます。
熱々の味噌汁の中でチーズが柔らかくなるまで待つこと数十秒。
チーズをパクリとくわえると、お餅のようにすーっと伸びます。熱を加えると伸びるタイプのチーズの特徴を生かしたチーズの味噌汁実験でした。

 

 

パルシステム埼玉の職員齋藤さんから酪農現場の問題を伝える話がありました。「戦争やエネルギー問題で、エサ、電気代が高くなっています。牛を飼うことを続けられない人もいます。みんなでたくさん牛乳を飲んでチーズを食べてエールをおくろう」と。

最後に、もぐもぐ代表の松成さんからは「栄養バランスと毎日の食事について」。MoguMoguの目指す「ニコニコ、だいたい、いろいろ」の標語を伝え、楽しく元気に美味しく食べる事の大切さをお話ししました。

  

 

世界中で色々な問題が起きています。
当たり前だと思って食べたり飲んだりしている物に感謝の「いただきます」が言えるようになった企画でした。