■ 松成容子の「話食はおいしい その2」

CONTENTS  
 1) ローストチキン報告
 2)春の七草、言えますか
 3)2月11日、味噌仕込みのイベントあり
 4)パン・ド・ロデヴ、ドンクルミネ大宮店で販売スタート

皆さま、あけましておめでとうございます。

今年は穏やかな天候に恵まれたこともあり、よいお正月を過ごされたことと
お察しします。
(私は有楽町駅沿線火災で新幹線に閉じ込められました・・・)。

さて、12月のローストチキンの会は、親子で丸鶏と格闘しました。
パレスホテル大宮の毛塚シェフから『最初はまずは塩・こしょうで十分
美味しいことを確認して、次の段階で中に何かつめたり、味付けに
ハーブを加えてみたりすればいいんだよ』と教えていただき、
気楽に、楽しく、おいしそうな香りプンプンの丸鶏を温かいまま
持ち帰りました。間もなく、もぐもぐのHPでも報告がアップされます。

ところで、少し前までお正月には何か新しい物を使い始める
習慣がありました。これを「おろす」と言っていましたが、
今では珍しいこだわりでしょうか。
私は年末に買ったお茶碗をおろし、今年は朝からご機嫌です。

また、今日1月7日は七草の節供。七草粥の日です。
お正月のご馳走疲れの胃を休めるとか、春の七草を食べて
無病息災を願い、祝うとも言われます。
今はセットで売っているのでお手軽ですが、揃わないときは
「せり、大根、かぶ」に、小松菜等を入れるのもあり、と
今度の1月31日に食事会をお願いしている長島博氏(元築地
本願寺総料理長)がご著書に書いておられます。
(ランチタイムのイベントです、詳しくはもぐもぐHPを!)
おっとその前に、皆さんは春の七草、言えますか? 私は親に
なってから必死で覚えました(オハズカシイ)。それぞれ自分のリズムで
順番を決めると覚えやすいと思います。私のリズムは、
「ごぎょう、はこべら、ほとけのざ。せり、なずな、
すずな(かぶ)、すずしろ(大根)」です。
七草粥は、肉食系の我が娘には不評ですが、いつかこの苦みに
日本の春を感じてくれると信じて続けています。

冬は、このほかに日本らしい行事がいろいろと続きます。

日本の食の核になるのは、米と大豆と魚、というのがもぐもぐの
主張ですが、このうちの米と大豆に、日本にしかいない
「アスペルギウス・オリゼ」というカビが加わったおかげで
味噌、しょうゆなど日本の調味料ができた、というNHKの放送は
ご覧になりましたか?(詳しくは後日お話しします)
もぐもぐでは、2月11日(火)にそんな日本の味、「味噌」を仕込む
イベントを開催します。大人も子供もだれでも参加できます。
一度にできる量は3Kgくらい。お時間のある方は一緒に仕込みましょう。
指導してくださるのはファーム・イン・さぎ山の萩原さとみさんです。
空気中に雑菌が少ないこの季節に仕込む「寒仕込みの味噌」は、
持ち帰ったのちも失敗が少なく、それは美味しく出来上がります。
間もなく、募集案内をアップします。

最後に、おまけのニュース。
『パン・ド・ロデヴ』というパンをご存じですか?
高い技術がないと作れないこのパンに出会うのは、埼玉では
なかなか難しかったのですが、ハード系のパン好きには
たまらない美味しさで、ここ数年、ブームが来ています。
皮はカリッ、中身はし~~~~っとりとしてみずみずしい。
何もつけないでも旨みが十分。その上ハード系なのに
ビニール袋に入れて1週間くらいは食べられるのです。
(食べるときにはオーブントースターで軽く焼いて)
そんなパンの販売が1月2日から、
ドンクルミネ大宮店(048-644-5527)で始まりました。
「ロデヴ」と覚えて、一度試してみてください!
これも数年前に、もぐもぐの会で大好評を博したお墨付きです。

では、今年も一年、皆様に口福がたくさん訪れますように。

松成 容子 (NPO法人 食育研究会Mogu Mogu 代表)